製品の特徴

● モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物の働きにより鼻腔内のうっ血や炎症を抑え、鼻の通りをよくします。
● 一定量の薬液が噴霧できるスプレーです。

使用上の注意

■ してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用が起こりやすくなります)
1. 次の人は使用しないでください
　(1) 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
　(2) 15歳未満の小児。
　(3) 妊婦又は妊娠していると思われる人。
　(4) 鼻腔内に化膿(膿(うみ)がたまり、痛みやはれを伴う)、潰瘍、外傷がある人。鼻の手術部位が完治していない人。
　(5) 次の診断を受けた人。
　全身の真菌症、結核性疾患、感染症、眼の単純ヘルペス、反復性鼻出血
　(6) ステロイド点鼻薬を過去1 年間のうち3 ヵ月以上使用した人。
2. 本剤は、他のステロイド点鼻薬の使用期間も合わせて、1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください
(3ヵ月を超えた使用が必要な場合には、他の疾患の可能性がありますので耳鼻咽喉科専門医にご相談ください)
3. 本剤と他のステロイド点鼻薬を併用しないでください。ただし、医師から処方された場合は、その指示に従ってください
■ 相談すること
1. 次の人は使用前に医師、薬剤師にご相談ください
　(1) 医師の治療を受けている人。
　(2) 授乳中の人。
　(3) 高齢者。
　(4) 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
　(5) 次の症状のある人。
　頭・額・頬などの痛み、黄色や緑色の鼻汁がでる(感染性副鼻腔炎)、鼻のまわりが重苦しい、少量の粘液性又は黄色や緑色の鼻汁がでる(肥厚性鼻炎)、鼻づまり、鼻声、鼻の奥の異物感など(鼻たけ(鼻ポリープ))
　(6) 減感作療法等のアレルギー治療を受けている人。
　(7) 長期又は大量の全身性ステロイド療法を受けている人。
　(8) 季節性アレルギーによる症状か他の原因による症状かはっきりしない人。
2. 使用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに使用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師にご相談ください
　関係部位：症状
　○ 鼻：刺激感、かゆみ、乾燥感、疼痛、発赤、不快感、鼻出血、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、嗅覚異常、鼻の中のかさぶた、灼熱感
　○ のど：刺激感、疼痛、不快感、乾燥、はれ
　○ 皮膚：発疹
　○ 精神神経系：頭痛、倦怠感
　○ 呼吸器：せき
　○ その他 味覚異常
　鼻出血は鼻を強くかんだ場合などにも起こりますが、たびたび鼻出血が起きたり、鼻の中にかさぶたができた場合には、鼻中隔穿孔に進行する可能性もありますので、直ちに使用を中止し、医師の診療を受けてください。
　◇ 鼻中隔穿孔：鼻の中にある鼻腔を左右に仕切る隔壁に穴が開く状態
　まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
　症状の名称：症状
　○ ショック(アナフィラキシー)：使用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
3. 使用後、頭・額・頬などの痛み、黄色や緑色の鼻汁などがあらわれた場合は直ちに使用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師にご相談ください(他の疾患が併発していることがあります)
4. 1週間位使用しても症状の改善がみられない場合は使用を中止し、この文書を持って医師又は薬剤師にご相談ください

効能

花粉による季節性アレルギーの次のような症状の緩和：鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ

効能に関連する使用上の注意

用法・用量

次の量を左右の鼻腔内に噴霧してください。
[年齢：1回使用量：1日使用回数]
成人(15歳以上：左右の鼻腔内にそれぞれ2噴霧ずつ)：1回
15歳未満：使用しないでください。
● 1年間に3ヵ月を超えて使用しないでください。

用法及び用量に関連する使用上の注意

[1] 本剤は、モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物(ステロイド)を配合していますので、過量に使用したり、間違った使用方法で使用すると、副作用が起こりやすくなる場合がありますので、定められた用法・用量を厳守してください。
[2] 点鼻用にのみ使用してください。
[3] 使用時に味がした場合には、口をゆすいでください。

成分・分量

100g中
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物 52mg(モメタゾンフランカルボン酸エステルとして50mg)

成分及び分量に関連する使用上の注意

添加物

ベンザルコニウム塩化物液、ポリソルベート80、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、濃グリセリン、pH調節剤

保管及び取扱い上の注意

[1] 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所にキャップをして保管してください。
[2] 小児の手の届かない所に保管してください。
[3] 他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質が変わるおそれがあります。)
[4] 他の人と共用しないでください。
[5] 使用期限をすぎた製品は、使用しないでください。また使用期限内であっても、開封後はなるべく早く使用してください。

消費者相談窓口

本製品についてのお問い合わせは、お買い求めのお店又は下記にお願い申し上げます。
お客様相談窓口[佐藤製薬株式会社]
電話　03-5412-7393　受付時間 9:00～17:00 (土、日、祝日を除く)
電話でのお問い合わせは日本語のみとなります。

使用方法

[1] 鼻をかんで、鼻の通りをよくしてください。
[2] 使用する前に容器を上下によく振って、キャップをまっすぐ上に引き抜いてください。(キャップはひねらないでください。)
[3] 容器をしっかりと持ってください。(初めて使用するときは、空打ちを10 回程度行い、液が霧状になったことを確認してから使用してください。)
[4] 頭をうつむき加減にし、ノズルの先を鼻腔に入れ、左右の鼻腔に1回ずつ噴霧してください。
[5] 薬が奥まで行きわたるように、鼻から息を吸って口から吐いてください。
[6] もう一度、左右の鼻腔に1 回ずつ噴霧してください。
[7] 薬が奥まで行きわたるように、鼻から息を吸って口から吐いてください。
[8] 使用した後は容器を清潔に保つため、鼻に接する部分をふいてから、キャップをしてください。

使用にあたっての注意

[1] 使用する前に容器を上下によく振って、キャップをまっすぐ上に引き抜いてください。
[2] 容器の先が鼻汁などに触れると、薬液が汚染されることがありますので注意してください。
[3] ノズルが鼻中隔※に向かないよう、鼻腔内にまっすぐ入れて噴霧してください。
特に右利きの方では右の鼻中隔に、左利きの方は左の鼻中隔に向きやすいため注意してください。
※鼻中隔：鼻の穴の中にある鼻腔を左右に仕切る隔壁
[4] ノズルの先端を針などで突くのは、折れたとき大変危険ですので、絶対におやめください。

製造販売会社

佐藤製薬株式会社
東京都港区元赤坂1丁目5番27号

剤形

噴霧剤

医薬品区分

要指導医薬品

版番号

1

副作用被害救済制度のお問い合わせ先

(独)医薬品医療機器総合機構
https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/index.html
電話　0120-149-931(フリーダイヤル)